2017年3月25日更新
誉田哲也の小説は時に暴力的だったり、爽やかだったり作品によって多くの顔を見せる。そんな中でも特に異質な小説がこの度ドラマ化する『増山超能力師事務所』だ。
超能力の存在が認められた世界の話。超能力師と呼ばれる職業が生まれ、その事務所で起こる事件を追ったプチハードボイルド作品になっている。それがドラマではどのように表現されていくのが楽しみだ。
増山超能力師事務所
イントロダクション
原作は人気作家・誉田哲也氏の同名小説。
超能力を持つ者たちは日本超能力師協会の認定試験に合格すると、「一級超能力師」「二級超能力師」と認定され、不合格だと「無能力者」と呼ばれる、そんな世界の物語です。SFですが、町並みや文化は現代と全く変わらない。そして、日暮里にある『増山超能力師事務所』には、超能力を持ったメンバーたちが所属。所長の増山率いる、見た目も能力もキャラクターも凸凹な所員らが、浮気調査や人探しなど、依頼人の悩みを解決するために探偵業に奔走します。
彼ら超能力師たちは決して完璧なスーパーマンではありません。人と少し違った能力を持ってしまったがゆえに、幼少期にいじめられたりバカにされたり、好奇の目にさらされたり…といった生きづらさを感じてきた人々です。しかし、そんな彼らだからこそ、人の悩みや苦しみに共感できる。
彼らの超能力は万能ではありません。自らの能力をうまくコントロールできない所員もおり、その姿は時に不器用でもどかしい。しかし、人助けのために一生懸命、悪戦苦闘する彼らをかわいらしく描き出し、特に女性視聴者層に共感しつつ応援してもらえるような、ちょっと変わった超能力ドラマに、ご期待ください。
出典:イントロダクション
音楽
主題歌は超新星のユナクとソンジェが歌う『君じゃなきゃ』。
2017年1月25日発売のミニアルバム『Yours forever』に収録されている曲だそうです。いいですよね、超新星!
追加情報がわかったら情報更新をしていきますね。
原作
原作は、誉田哲也さんの同名小説『増山超能力師事務所』。
まだ、本としては出来ていないのですが、この小説の続編にあたる『増山超能力師大戦争』が「オール読物」にて連載しています。ドラマ化にあたっては一冊だけだと足りないと思うので、もしかすると続編からも話を持ってくる可能性もありますので余計に楽しみです。
ただ、原作のイメージから連想すると、ココリコの田中さんって感じじゃないんですけどね~。でも演技上手いですからね。いい感じに原作とイメージがリンクしたら嬉しいですね!ちなみに原作のネタバレ感想はコチラ。
キャスト
増山圭太郎・・・田中直樹(ココリコ)
「面倒くせぇなぁ」とボヤキながら冴えない印象だが、実際は超の付くいい男で何故か女性にモテまくる。それが増山。
ドラマではココリコの田中さんが演じる。原作では後半になるにしたがってシリアスモードの格好いい増山が顔を見せるのだが、田中さんの雰囲気からどんな風になるのか楽しみだ。
住吉悦子・・・中村ゆり
増山の現在の右腕にして愛人。増山の事が大好きな役。
中村ゆりさんて『パッチギ』の続編に出てたんですね。印象が薄いのでドラマではしっかりと見たいと思います。
高原篤志・・・浅香航大
原作では2級超能力師に受かったばかりの新米超能力師。
驚いたのですが、浅香さんてジャニーズJr.のユニット・J.J.Expressに所属ということは、ジャニーズ事務所にいたんですね。驚いた。
中井健・・・柄本時生
原作でも何となくおとなし目な印象の中井。ブサイク設定の中井。
でも別に柄本さんは個性的なだけでブサイクではない気がする。いい役者さんの顔してますよね、なんか。
大谷津朋江・・・平田敦子
小説を読んでいて一番好きなキャラクターだった朋江。
一般人なのに接客で培われた人を見る目があるからなんとなくいいポジションなんですよね。
河原崎晃・・・忍成修吾
優秀でイケメンなのにモテない河原崎。元増山の右腕。
絶妙な配役ですよね。忍成さんてイケメンなのにモテなそうな雰囲気を上手く出せそうな気がします。褒めてます。
宇川明美・・・ルウト
途中で入社する明美。戸籍上の性別は男性で超能力が高い。
てかルウトさんて男性なんですね。女装男子を抜擢するところがなかなか良い。
【訂正】
2017年1月27日にあもさんからご指摘いただきました。
ルウトさんは女性で、男装女子でした、汗。ドラマで女性にしか見えなかった謎が解けました。あもさん、ありがとうございます!
高鍋逸雄・・・鹿賀丈史
原作では名前だけでほとんど出てきていない高鍋。
続編ではきっと政治的な話がもっと展開してくるんでしょうね!
榎本克己・・・六平直政
渋い警察榎本。増山と友情が芽生える過去編の話が結構良い。
六平さんてよく刑事役やってますけど安心感すら漂ってくる配役ですよね。
増山文乃・・・芦名星
裏の物語の中心を担う増山の妻・文乃。『on異常犯罪捜査官』でもラスボス的なサイコパスを演じていましたが、芦名さんて猟奇的な役の専門家になりつつありますよね笑
公式関連
■公式サイト
■公式Twitter
第1話「超能力は誰のため?」
あらすじ
増山圭太郎(田中直樹ココリコ)は、高鍋リサーチ調査部に勤務するサラリーマン。一見すると普通のサラリーマンだ が、実は主な仕事は「能力者」の選定及びスカウトである。能力者とはつまり超能力者である。増山の暮らす世界では、超能力者の存在が認知されている。と言っても、国民の半数以上は真偽を疑うという状況で、能力者には厳しい環境な のだが……。そして増山自身も、<人の心を読んだり自分の心を音を発せずに伝えることができる>、<物に触れずに動かせる>、く透視ができる>などの能力者で、仕事もデキる男である。 そんな増山が一目置く存在が、高鍋リサーチ所長の高鍋逸雄(鹿賀丈史)だ。高鍋は日本超能力師協会専務理事を務めて おり、協会は「超能力」を一般に周知させる為、能力者の貢格試験を実施、合格した者を『一級または二級超能力師』とし て認定していた。また近年、増加している『超能力事案』への対応も担っており、超能力者の仕業だと疑われている川口市 の火災事件や港区の女子高生傷書事件の調査を、増山ら調査員に命じていた。
ある日、増山は同僚の河原埼晃(忍成修吾)とともに、ピックアツフした能力者のスカウトに向かった。まず訪れたの は、中井健(柄本時生)、就活中の大学生だ。大学内の一角で大きなヘッドホンをして一人で弁当を食べている中井。まる で身も心も閉ざしている様子である。増山がテレパシーで話しかける。すると大きく動揺する中井。その様子を見て増山 は、中井が上手く能力をコントロール出来ていないことに気付く。中井は、<他人の心が声となフて聞こえる>という能力 を持フているのだが、心にフタをするやり方を知らず、常に止めどなく聞こえてくる人の心の声に悩まされる生活をしてい たのだ。その中には自分へのひどい悪口もあった為、辛い思いをして過ごしてきたという中井は、自分の能力をむしろ迷惑 だと思フていた。そんな中井に優しく声をかける増山だが、中井からは「もう来ないで下さい」と言われてしまう。
その後、会社に戻った増山と河原埼は、突然「そんなに見てえんなら見せてやるよ!」と応1妾至から飛び出して来た住吉悦子(中村ゆり)と出会う。追いかけて来た高鍋がなだめようとするのだが、激高した悦子は高鍋のスーツにふれ、火を起 こすと「次は殺すからな」と言フて出て行ってしまう。実は、悦子の能力は、川口市の火災事件に関係しているのではない かと疑われおり、高鍋は調査担当の増山に無断で悦子に接触していたのだ。悦子の危険な能力に強い興味を示す高鍋の真意 を怪しむ増山。しかし高鍋は「能力者には危険人物だっているかもしれない。それが管理できれば世間は安心するだろ?J と言うが、「能力者はモルモツトじゃない。能力者も同じ人間です」と反発する増山。翌日、増山と河原埼がスカウトに向かったのは高校生。高原篤志(浅香航大)は<物に触れて、その物に起こった過去の 出来事を映像で感じ取る力>を持つ少年だ。増山のテレパシーを聞き、待ち合わせ場所にやって来た高原は、自分の能力を うまく使えず、苛立フていた。「こんな半端な能力なんかいらない。友達一人助けられない能力なんて……」と言う。高原 が苦しんでいる理由、それはクラスでいじめにあつている成田史哉(雨野宮将明)を自分の能力で助けることが出来ないか らだった。連日、不良グループの矢沢(松永拓野)から「小指一つで事件解決!」とからかわれ、矢沢らによってどこかに 閉じ込められた成田の居場所を探し出すように言われる高原。しかし、高原の未熟な能力ではいつも成田を見つけ出すこと ができない。矢沢から「結局、超能力なんて使いもんになんねーじゃん」とバカにされ悔しい思いをする高原。ある日、い つものように矢沢から成田を探すように命令される高原だったが、「もうやめた」とヤケになり、能力を使うことを拒否す る。結局、成田はどこかに閉じ込められたままで学校は無断欠席扱いになってしまう。帰り道、高原のことを待ち伏せして いた矢沢らと高原はケンカになってしまう。そして、掴み掛かった高原の小指が矢沢の体に触れた瞬間成田の「きっと 見つけてくれる」という声が聞こえてくる。それは、成田が矢沢達に閉じ込められた際、矢沢に放った言葉だった。そし て、それは自分に向けられた言葉・・こんな中途半端なオレに・・そう感じた高原は「そんなこと言われたら、また探さなき ゃなんねーじゃん」泣き笑いになる。そして矢沢に立ち向かうが、逆に殴られ吹き飛ぶ高原。
その時!増山が現れる。増山は自身の超能力で見事に矢沢達を退散させることに……。そんな増山を瞳れの眼差しで見つ める高原。そして、増山は高原に一通の手紙を差し出して「興味があれば読んでみて」と言うのだった。
また、増山は中井ど悦子にも手紙を送るのだったが.・...。
数日後、増山は高鍋に辞表を出すことに。「なぜだ?」と問う高鍋に「今後も協会には協力しますよ。僕は僕のやり方 で」とかわす増山だった。
果たして、増山からの手紙を受け取った高原、中井、悦子達の反応は?
また、高鍋リサーチを辞めた、増山の今後は如何に!?出典:公式サイト
感想と相違点
いよいよ始まった増山超能力師事務所。原作は終盤にかけて結構ハードボイルドな雰囲気が出てますが、ドラマではどうなるのでしょうね。見ていきましょう。
ドラマのスタートに当たり大きく違うのは増山がまだ独立しておらず、高鍋リサーチの社員から始まっていましたね。原作では増山、河原、大谷津が増山超能力師事務所で一緒に働く時間があったはずですが、特に河原の独立話はないようですね。結構好きなストーリーだったので違った形でも組み込まれればうれしいなぁ・・・。
あと、当然独立していないということは、所員もいません。悦子、篤志、健のそれぞれはまだ働いておらず、エピソード0として出会いの物語みたいな感じでしたね。刑事の榎本も初顔合わせでまだまだ人間関係が出来ていない感じでした。特に原作では悦子と健は『2級超能力師』の資格を持っている状態から物語が始まっており、篤志が新人という流れだったのだが、それがドラマでは同時に入社しているので、そういった相違点が物語の展開にどんな変化を見せるのかが楽しみポイントになってきそう。
ということで、次回は篤志が主人公の『初仕事はゴムの味』。物質から思念を読み取るサイコメトリーを駆使した浮気調査のおはなし!!
第2話「初仕事はゴムの味」
あらすじ
増山圭太郎(田中直樹)が設立した「超能力師事務所の物語」が始動!所員は認定試験に合格したばかりの篤志(浅香航大)ら個性的な二級超能力師。そんな篤志に増山は初仕事を任せる。依頼者は上品な夫人・照美(雛形あきこ)、依頼内容は愛する夫の浮気調査だ。篤志は超能力を駆使、アパレル社長の夫(梶原善)に女の気配は感じながらも証拠が掴めない。 ついに増山が動き女の意外な正体に、妻がキレる・必見の結末!
出典:公式サイト
感想と相違点
第二回目は二級超能力師を取得した篤志の初仕事の話です。夫の不倫を疑う妻からの不倫調査の依頼を篤志が一人で挑むのだが、シンプルな不倫ではなく相手がラブドールだったという展開。原作の第一話の内容で、かなり原作に忠実な作りでした。
奥さん役・西条照美をやっていたのが雛形あきこさんでしたね。昔ストーカーのドラマに出ていた雛形あきこのダイコン演技に衝撃を受けましたが、今では不倫される貞淑な妻を素敵に演じられてました。微妙にいやらしくて良かったですよね。
ちなみに篤志が見たサイコメトリー映像ですが、原作では確かバックからオーライしている映像も見えていたはずなんですが、流石に自粛したんでしょうかね。夜中のドラマなんだからガッツリいって欲しかったぜ…。
悦子役の中村ゆりさんが全体的に色気があってカワイイ。雰囲気があるので頑張ってもらいたいなぁー。あと朋江さんの優しくないけど懐が深いところがいいですね。
今回、見ていて思ったのが篤志と悦子が超能力で不倫夫・西条敏郎(梶原善)の事をサイコメトリーやテレパシーで読むが、それだけでは表層の部分しか感じることが出来ないということ。女性の影や名前はわかるが、その奥までは能力で見通すことはできないんですね。その不便さが作品に人間的な深みを与えているのだとすると、この作品は超能力が半分で人間の心が半分のドラマですよね。そして、そこを理解できるのが増山なんでしょうね。格好いい。
そうそう、増山が格好いいと言えばラストシーンで一つ。
原作では悦子は増山の愛人でしたが、ドラマでは去っていく増山の背中を見つめる姿が何となく片思いに見えましたね。増山は面倒くさがりなのに面倒見がよくて、優しいのに不倫しているみたいな矛盾している所がチョイハードボイルドで良かったんですけどね。ご時世的に不倫は避けたんでしょうかね、笑
虚勢ではなく余裕がある男は格好いいですね。てか段々ココリコ田中が格好よく見えてきた。顔も格好よく見えてきた笑。次週は原作でも好きな話、健が主人公の『忘れがたきは少女の瞳』です。登場する女子高生が可愛らしいんですよね~♪
第3話「忘れがたきは少女の瞳」
あらすじ
増山圭太郎(田中直樹)に家出少女の捜索を任された篤志(浅香航大)。依頼人は美人の母親・今日子(田丸麻紀)。家出人は高1の娘春奈(畑芽育)だった。理由が思い当たらないと言う今日子だが、篤志が超能カで春奈の部屋を読み取ると 「私はママの子じゃない!」と叫ぶ可隣な春奈の姿が見えて来る。中井(柄本時生)と共に捜索する内、”里美”という美し い少女の存在が浮上・・。複雑な糸が絡み合う「家族の秘密」とは?
出典:公式サイト
感想と相違点
第三話は中井健が主人公、個人的に結構好きな話。心に傷を追っている中井が女子高生の気持ちを慮って救ってあげるのだが、それが優しくて素敵。両親の深い愛に包まれていた女子高生が突如失踪してしまい、それを中井健と篤志が探すという物語になっている。
内容に関しては結構相違点が多かったですね。特に失踪した春菜の他に里美という女の子が登場しており、春菜の家出を補助していたり、さらに2人が親戚関係という奇跡的な状態になっていました。
里美が本当の母親ではないと感じて家出したことに関しては誤解で、本当の母親だと思っていた相手は里美の母親でした。里美は育児放棄されながらなんとか生きてきて、春菜を巻きこもうとしたようですね。最後は両親が春菜を迎えに来て、反発していなくなろうとする春菜のことも受け入れようとするのですが、まだしばらく時間が必要なようです。
原作では健が最後に母親の愛情を伝えるのは春菜でしたが、ドラマでは里美に対して、春菜の母親の本当の気持ちを伝えていました。里美カワイソス…。
他に気になったポイントとしては、
- 悦子役の中村ゆりさんの10代コスプレがカワイイ
- 悦子役の中村ゆりさんの増山に拗ねる感じがカワイイ
- 悦子役の中村ゆりさんがただカワイイ
といった所でしょうか。カワイイ。
最後に中井に春菜が感謝を伝える展開にならなかったのが、個人的には残念なんだよなぁ…。本当はブサイクな中井健にカワイイ女子高生が感謝の気持ちを込めて抱きつくという場面が重要だと思っていたんだけどなぁ…。まぁいいか。
来週は増山がスゲー格好いい話、「愛すべきは男の見栄」ですね。楽しみ♪
第4話「愛すべきは男の見栄」
あらすじ
事務所に異能の新メンバー明美(ルウト)が加入!?見た目はかわいい女子、しかし正体は!?しかも彼女をスカウトし た増山(ココリコ田中)が高額報酬の案件を抱えて行方不明!そんな中、国会議員秘書・石野(上原多香子)から依頼が。 議員(モト冬樹)の不正献金問題が世間をにぎわす中、情報をリークした秘書・大倉(とろサーモン村田)が失踪、議員が派遣したヤクザに捕まれば命がない・・・。大倉を助けて欲しいと言う石野だが、この件には増山が関与しているようで・・・
出典:公式サイト
感想と相違点
第四話は増山が最高にスマートで格好いい話でした。結構原作に忠実な印象を受けましたが、いくつか相違点もあったので見ていきましょう!
この話は大きく分けて2つの物語が並行して描かれます。
一つは国会議員の不正の証拠を持って逃げだした、議員秘書の話。
もう一つは能力者である明美が増山超能力師事務所に面接に来る話。
増山が議員秘書・大倉(とろサーモン村田)を見つけ出すという汚れ仕事を引き受けるのは、居場所のない明美に居場所を作ってあげる為にお金が必要だったからなんですが、増山が格好いいのはただ汚れ仕事をするだけではなく、一度大倉をヤクザに引き渡した後に、再度救出してあげる所ですよね。やり方がスマートです。とんだスマート野郎ですよね。
メディアに露出させて命を守ってあげることもスマート。命を救ってあげる報酬を1万5000円という格安で請け負う所もスマート。格好いいぜ増山!!そしてその話を聞き、さらに明美が男であることも聞いた面々が明美を探して再度スカウトするという展開でした。
そのうち原作の『面倒くさいのは同性の嫉妬』も放送するのでしょうか?てか、原作のそのストーリーを読むと、明美に対して感情移入してしまって、辛くて大変なんですよね笑。頑張ったなぁ…明美と、じんわり応援してしまうんですよね笑。
今回はゲストが結構ゴージャスにいろいろ出てましたね。国会議員秘書・石野は上原多香子さん。相変わらず整った顔立ちをしております。また、その議員本人はモト冬樹さんが演じられていました。なんとなく悪さが出ていてイメージ的にはピッタリでした。
また、前回、とろサーモンの久保田さんが出演されていましたが、今回はとろサーモンの村田さんが議員秘書役で登場。最近、村田さんはよく俳優業で登場している気がします。なんだかしっくりきますよね、村田さんの演技って。
さらにさらに、記者役でココリコの遠藤さんが登場、笑。田中さんに比べて演技の方は・・・まぁ・・・うん。って感じでしたね笑。あと、キャバクラの客の役で堤下さんも登場。二回も氷をかけられていました。あの役、似合いますね、堤下さん。
他に気になったポイントとしては、
- 悦子役の中村ゆりさんが怒っている姿がカワイイ
- 悦子役の中村ゆりさんのキャバ嬢姿がカワイイ
- 悦子役の中村ゆりさんがただカワイイ
といった所でしょうか。カワイイ。あゝカワイイ。
という訳で、来週は原作『増山超能力師事務所』には載っていないストーリーです。お楽しみに!!
第5話「隠し味は超能力」
あらすじ
「超能力を教えてくれ!」と、突然やってきた「いこい食堂」の息子・俊介(柳喬之)。俊介の父・等(寺脇康文)”超能力めし”で食堂を街一番の繁盛店にした料理人だ。しかし等が体を壊して入院してしまい、俊介は勤めていた飲食店を辞めて勝手に父親の代わりをつとめることに。しかし、その途端に客が激減する。俊介は、自分も父親のように超能力を使った料理を作り、客を取り戻したいと言う。一方、増山は「食堂を潰してほしい」という父親・等の依頼を引き受ける・・
出典:公式サイト
感想と相違点
第五話はオリジナルストーリー!
定食屋の「いこい食堂」の店主・等とその息子・俊介の物語。
何にしてもチビクソというあだ名はヒドイですね。
等の代わりに店を継ごうとする俊介と、店をつぶそうとする等がそれぞれ違った依頼を増山超能力師事務所に持ち込んできます。
俊介は超能力を教えてもらう為。
等は店をつぶす為。
でも結局、等が店をつぶそうとしていたのはただの強がりで、本当は一緒に店をやりたかったとの事です。なんという面倒くさい父親でしょうか。
今回なんとなくストーリーに違和感を感じたんですよね。特に増山。
増山は等が強がっていることに気が付いているのに、それを受け入れて店を潰そうとしていました。なんとなく増山らしくないというか、増山の立ち位置からの行動原理が、理論破綻しているような印象でした。
まぁ依頼主の感情が優先されるというのも良くわかるので、一概におかしい訳でもないんですけどね。どことなく違和感。
それはそうとルウトさんってなんだか魅力的な人ですね。男装女子との事なので、普段はこんな感じらしいですよ。
深夜こそ上げたくなる厨二写メ。目の色残す加工好きだからカラコンがやめらんねーぜ。 pic.twitter.com/oKUtSEadQl
— ルウト (@chitoseruto) 2017年1月31日
おっふ。
まぁ内容については少し引っかかりますが、来週は悦子の過去の話が絡んできそうですね。登場キャラの中で悦子が一番好きなので楽しみです!!
第6話「侮れないのは女の勘」
あらすじ
男の変死体が発見され、榎本刑事(六平直政)から増山(ココリコ田中)に調査依頼が。超能力者による事件の可能性が 高いと言うのだ。悦子(中村ゆり)と明美(ルウト)らが現場検証を開始すると、小学生の超能力者・南(内田未来)が事件に関与した疑いが。南の母・留美(中島ひろ子)も娘を信じられず脳む。しかし脱子はかつての自分を思い出し、南を頑なに庇う・・。少女は本当に超能力で男を死に至らしめたのか?増山の活躍で意外な真実が!そして悦子の過去とは・・・
出典:公式サイト
感想と相違点
今回はシリアスな展開の悦子回。てか見れば見るほど悦子役の中村ゆりさんが魅力的ですね。思わず調べまくってしまいました!!!
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鱈々地方公演ツアー始まっております。 あと11回。 大切に演じよう。 ダーリンの衣装は華やかさも残しつつ、彼女の貧しさも出す為にお父さんの物であろう、メンズの洋服もミックスしてるんですよ☺️
天使やん!!ててて天使やん!!
ちょっと木村文乃さんぽさも感じますね。
と慌てふためきましたが感想へ。今回は悦子が過去の自分と重ねるような存在の南(内田未来)が登場するお話。悦子も過去に祖父を家ごと焼き殺してしまったのではないかと、自分を責めていたところを増山に救われた過去を持っています。でも川口の魔女って笑。なんかちょいダサなネーミングがまたリアルですね。
その時に増山に庇ってもらった感情を忘れていない為、同じく男性を心臓発作で殺害したのではないかと疑われる少女を庇うんですね。気持ちはわかりますよね~。原作では、増山からイメージを逆流させてもらって自分で体感するんですよね。んで、そこから惚れて、さらに増山と不倫関係になるのですがドラマでは悦子と増山との不倫関係はなさそうですよね。時代が時代ですからねぇ…。
最終的には明美や篤志がサイコメトリーした思念よりも、その先にあるゲームに対する「しねしね発言」(まぁ小学生の子供がしねしねとゲームに連呼するのもどうかと思いますが…笑)だったことが増山のサイコメトリーでわかり、南の無実が判明します!増山万能すぎませんか?笑。まぁだからこそ一級超能力師なんでしょうね。
ちなみに原作では篤志はそこまで悦子に本気で惚れてる感じはなかったので、そこも大きな相違点ですよね。
さて、次回は宇川明美が主人公の物語。原作ではこの小編を読んだことで明美のことがとても好印象になったので楽しみです!
第7話「面倒くさいのは同性の嫉妬」
あらすじ
明美(ルウト)が依頼を引き受けて来た。依頼人は、明美の幼馴染・純一(落合モトキ)。同僚の葵(真野恵里菜)が職場で酷いイジメに遭っており、その原因を究明して欲しいと言う。しかしこの葵という女性は、篤志(浅香航大)が身辺調査中の人物でもあった。依頼人は・・葵の勤務先の店長・染谷(土佐信道/明和電機。染谷が葵に強い好意を抱いていると判断した悦子(中村ゆり)達は、染谷が職場内のイジメにも関わっていると推測するが…?
出典:公式サイト
感想と相違点
今回は明美の回。残念ながら2級超能力師は落ちてしまったんですね。残念ですがしょうがないです。てかすぐに受かっちゃったら篤志の立場が・・・ね、笑。
試験には落ちましたが、明美は幼馴染の純一から頼まれて同僚の畑中葵の周囲に発生しているパワハラ、いじめの調査を勝手に受けてしまいます。原作では試験に受かる受からないとか関係なく、昔から純一が困っていたら助けてあげてましたよね。そこは微妙な相違点。
てか店長の染谷が葵に惚れていて接し方が、気持ち悪りぃなぁ…。なんて思っていたのですが、実は染谷が好きなのは純一の方。そこで篤志が色仕掛けで迫るのですが…まぁ当然失敗します笑。
失敗するであろう篤志の元に行きたくて我慢できなくなった明美に、
「能力を使わないなら許可してもいいけど」
という増山の言葉。これってこの作品の裏テーマのような存在だと思うんですよね。超能力は凄いけど大切なことは超能力なんかじゃないんですよね。
結局、男装女子であるルウトが明美(あけみ)から明美(あきよし)の格好になって店長を説得するのですが…終わり方切ないなぁ…。
今回も悦子役の中村ゆりさんの注目シーンだらけでしたね。
まずは愛妻家な増山を想って飲んだくれる悦子ですよね~。
酔っぱらってやさぐれながら、
「落ちちゃう。落ちちゃう。落ちちゃう。」
とはしゃいでました。でも僕が聴いてる感覚的には、
「堕ちちゃう。堕ちちゃう。堕ちちゃう。」
と言っているように思えてエロかった。もう病気かもしれないです。誰か僕を止めてほしいです笑。
あと、篤志と調査するときにカップルを装っている姿もいい。ヤバイ。あと店長に色仕掛けをしている安っぽさと、心で気持ち悪いと言われてショックを受ける姿もいい。このままだと、ただの中村ゆりのファンサイトになりますね。ていうかもう中村ゆりとルウトの良さをとにかくあげていきます。決めた。そうします。
第8話「パートナーは君じゃなきゃ」
あらすじ
主題歌を歌うユナク(超新星)がゲスト出演!……男関係が派手な玲奈(山下リオ)の依頼は、「友達が窓から投げ舎てた指輪を探して欲しい」。一方、事務員・朋江(平田敦子)は夫・誠司(モロ師岡)からもらった結婚指輪を失くし、増山 (ココリコ田中)がその捜索に乗り出していた。2つの指輪をめぐる謎を事務所メンバーが超能力で解き明かす。そこには深い思いと意外な真実が隠されていた・・・!そして増山の妻・文乃の秘密とは!?
出典:公式サイト
感想と相違点
今回は指輪探しとそれにまつわる諸々の話。オリジナルストーリーでしたね!
玲奈(山下リオ)から指輪探しの依頼を受けた増山超能力師事務所。指輪について多くを語らない玲奈の秘密の思い出にはユナク(超新星)が絡んでいるようで、その女心をつかんでしまえば意外とトントン拍子に事件は解決しました。
でも、ユナクと玲奈が3年ぶりに出会うシーンはベタベタでしたが、そのベタさに素直に感動してしまう自分に複雑です。ちなみに今はオモチャだけどいずれ本物を買うよってのもスゲーベタ。スゲーベタだけどいいですよね~笑。
また、同時進行で朋江さんの指輪も紛失。こちらは結局、ご主人からのサプライズプレゼントで指輪を贈るため、サイズを測る目的で拝借していたというオチ。ホント、朋江さんのキャラは良いよなぁ~人を見る目もあるし同調できる優しさがあるし。
不器用な夫婦の、
「愛してる!」
「オレも~~!」
と叫びあってのハグは心がほっこりしてしまいますね。
ちなみに今週の中村ゆりですが、悦子の増山への嫉妬がからんだ会話、面白いですが、切ない。奥さんを大切にする増山に怒っている悦子。でもなんで怒っているかわからない増山。
てか増山は本当に悦子の気持ちを理解していなかったんですね笑。気づかないふりしているのかと思っていました。原作ではガンガン不倫してるんですけどね。ゲスとベッキー。清水富美加とカナブーンではないですが、ご時世的に好感度が高い設定になってますよね、笑。
そしてラストシーン。いよいよ登場した増山文乃は芦名星さんでした!!
文乃事件がいよいよベールを脱ぐようです!楽しみになってきたなぁ~!!
第9話「女の過去は崖の上」
あらすじ
白石刑事の恋人・萌(寛美和子)の浮気調査をする事になった中井(柄本時生)と明美(ルウト)。調査すると疑わしい 点ばかり。一方、篤志(浅香航大)は白石の上司・榎本(六平直政)からの依頼で記隠喪失の女(小沢真珠)を捜索してい た。篤志が残された女の衣服をサイコメトリーすると、女はどこかから命からがら逃げてきた様子。そんな中、萌がなんと死体となって発見!?2つの事件には「ある共通点」があった・・・超能力師たちが怒涛の活躍で解決!
出典:公式サイト
感想と相違点
今回は、まるでタランティーノ映画のような作りで、まず結論の大参事が見えてから過去に戻り、シリアスパートと残念ギャグパートが入り乱れた回でした。
話は白石刑事(好井まさお)が恋人の萌(筧美和子)の浮気調査と、榎本刑事から依頼された記憶喪失の女(小沢真珠)の調査が同時に依頼されるところから始まりました。
その榎本からの依頼を受けたのは篤志でしたが、あまりうまくこなすことが出来ずに凹んでしまいます。自分が何なのかがわからなくなってしまい、悩んでしまう篤志。こういう時にそっと言う増山の言葉が格好いいんですよね。
「高原篤志だろ。2級超能力師。お前がわかってなくても、俺はわかってるよ」
し・・・痺れる。田中さんて演技素晴らしいですよね。
この話、結構驚く展開が多かったです。白石は・・・まぁどうでもいいのですが、増山超能力師事務所でその萌が殺害されてしまうという大事件!!
・・・かと思いきやパーティーグッツが刺さっていただけで、萌は浮気もしておらず、ただの役者の卵でした、なんだよもう笑。本人はあまり好きではなかったのですが、兎コスの筧美和子は結構可愛かった。
てか、楽しそうな飲み会だな、オイ。コスプレ飲み会ほど楽しい飲み会はなさそうですよね、笑。
ちなみに、篤志の推理と朋江さんの2サスの知識で、記憶喪失の女が、
- 「どさんこ刑事 小松崎八郎シリーズ 知床旅情殺人事件」
- 「女子アナ三人娘の殺人ワイドショー リア充ネイリスト殺人事件」
の被害者役であることが判明。さすが朋江さん、笑。てか朋江役の平田敦子さんて、この前ダウンタウンDXにも出てましたよね。世界のブスのチャンピオンを決める大会で優勝したエピソードを発表してましたが、面白い話でした。
ちなみに調査で悦子が使っている名刺が、
「紅葉プロダクション 山村美紗子」
になっていて芸が細かいなと思いました。山村紅葉と山村美紗というダブルでサスペンスを絡めてくるとは・・・やりますね!
最終的には、2サスの聖地である “崖” にて調査報告を行いましたが、やはり予想通りもう記憶は戻っていたようです。
「私は何者にもなれない・・・」
という葛藤は、実は結構根深い部分を突いているように感じました。そして、朋江さんのようにファンです!と声をかけてくれることが人の救いになることがあるんですね!
そして最後に増山のシリアスパートが・・・。妻と高鍋と増山の今にも壊れそうな絶妙な関係が・・・ラストに向けてドキドキの展開が続きそうです!
第10話「帰ってきたのは貴女のため」
あらすじ
事務所近くのビルで転落死事件が起きる。ビルの屋上からDM値が検出されたことから、その時事務所にいた事務所メンバーたちが疑われる。しかし榎本刑事(六平直政)が被害者の男の携帯の発信履歴から転落死の直前にかけている番号をダイヤルすると、篤志の依頼人・長尾(山中崇)の携帯が鳴る・・・。遠距離恋愛中に音信不通となった恋人・月子(芹那)の調査を依頼していた長尾。彼の過去が明らかになり、事件の謎は深まっていく・・・。
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感想と相違点
今回もオリジナルストーリー。
ただ、舞台のように同じ場所での語りでストーリーが展開していく面白い作品に仕上がっており、ドキドキワクワクのサスペンス調になっていました。
ストーリーは長尾秀人(山中崇)に依頼されていた竹田月子(芹那)の居場所の調査の調査報告書が紛失していることから始まる。調査報告が終わった後に、近くのビルで転落死体が発見され、超能力を使った際に検出されるDM値が認められたため、超能力師事務所の面々が疑われることになりました。
結構グイグイ疑ってくる展開でしたが、そんな中でも事務所メンバーをしっかりと庇う増山は男前ですよね。また、中井の活躍で凶器がカラスの巣から発見されましたが、
いや、警察、そこは調べとけよ
とツッコまずにはいられない簡単さで見つかりましたね、笑。
最終的に、被害者の金田信夫をビルから突き落としたのは長尾でしたが、金田がクソ野郎だったので、自首なんてしないで幸せになればよかったのになぁ・・・。てか、暴力を振るわれたり、女の為に破滅する男の近くにいるのは芹那さんなんですね。かなりのイメージキャストでした、笑。
妙に篤志が依頼者の肩を持ちまくりますが、もう少し疑ってもいい気がします。でもそこは篤志の魅力の部分なのかもしれませんね。
見事に事件解決したのですが、同時に高鍋が怪しい動きをしているようです。
次週はいよいよ『文乃事件』に立ち入っていきそうな雰囲気が漂ってきました。物語の確信になってくるかと思うので、楽しみです。
第11話「心霊現象は飯のタネ」
あらすじ
ある家庭を悩ますポルターガイスト現象。それは受験を控えた高校生の藤宮千秋(高月彩良)がひた隠しにしている、ある秘密が原因だった。千秋を調査する中で、増山(ココリコ田中)の妻・文乃(芦名星)の過去に行き当たる河原崎(忍成 修吾)。そして文乃には高鍋(鹿賀丈史)の影が忍び寄っていた。藤宮家で起こるポルターガイストの正体は超能力なのか?だとすれば一体、誰の?ついに増山の妻・文乃の衝撃の過去が明らかになる・・・
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感想と相違点
今までほとんど登場してこなかった河原崎が主人公で原作にもしっかりあった第11話。藤宮亜澄(堀田茜)とその両親が自宅で起こるポルターガイスト現象について相談にくるのですが、受験生の妹・千秋(高月彩良)の事を考えて内密な調査として調べていきます。
イッテQの出川ガールでおなじみの堀田茜さんが役者として登場!ちょっとびっくりしました。そんなに演技悪くないですね。泣き演技もしっくりきていて驚きました。これからも頑張ってほしいかも!
あと、河原崎役の忍成修吾さんって本当に格好いいのにモテないという原作の雰囲気を忠実に再現していて個人的にとても楽しいんですが、原作ではもう少し河原崎が増山のパートナー的な存在でしたが、ドラマではちょっと距離を感じますね。
話の展開は超能力が年頃になって自然に発生したのではなく、危険ドラッグの影響で精神が不安定になり発生した例外的な超能力でした。これは原作通りでしたが…結構重い展開ですよね~汗。でも信じてくれる姉妹がいるということは光がさして見えます。
そして同時にいよいよ『文乃事件』についても踏み込んでいくようです。
増山が千秋の様子を見て、珍しく動揺してしました。どこか文乃とかぶる部分があるのでしょう。
増山が帰ると凄まじく壮絶な部屋の様子・・・。娘の一言「ママじゃないよ」。ザックリネタバレしてしまいますが、文乃は多重人格でその多重人格の相手が超能力師なんですよね。原作でもまだ多くを語られていないストーリー展開はどんな結末を迎えるのか!?
『井山文乃事件』の謎を含めて、いよいよ次週は最終回です!果たして事件の真相は…?珍しく感情的になる増山が予告に映っていたのでドキドキです!!
第12話(最終話)「相棒は謎の男」
あらすじ
ついに最終話!TVディレクターから工ステ詐欺の実態を調査して欲しいと依頼が。ターゲットはサロン経営者のマダム 朝倉(横山めぐみ)。被吉者(黒川智花)の証言をもとに調査を進めると、マダムは『理想の自分になれる』と謳いながら、実際は超能力を使った詐欺行為で暴利を貪っていた。だがそこにはマダムの悲しい過去が・・。そして高鍋(鹿賀丈史) と増山(ココリコ田中)が直接対決!「増山超能力師事務所」最後の活躍にご期待ください!
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感想と相違点
ついに最終回となった増山超能力師事務所。でも最終回の割には特に大きなラスボス間もなく終わりましたね、笑。元々、超能力師のちょっとしたシリアスと日常を描いている小説でしたからね。続編の『増山超能力師大戦争』はもうすこしピリついた内容になるのかもしれませんね。
一番、ピリついていたというか、物語が締まっていたのは、高鍋リサーチの高鍋と文乃について話していたシーンでした。贈り物の花にイメージを入れ込んで送ってきた高鍋とぶつかります。
後天的な超能力の発動に異常なまでの興味を示す高鍋の目的は、超能力者を人為的に産み出して、社会をまとめようとすることでした。その考え方が間違っているとは思いませんが、高鍋の言葉の端々・・・例えば超能力が使えない人間を「ただの人間」と、若干下に見た発言が目立っているため、将来的な支配が見え隠れします。
自分の行動を増山がおこなっている人助けと同じだと開き直る高鍋に、
「一緒にするなっ!!」
と珍しく感情を露わにする増山。格好いいな。「笑ってはいけない」でヘナヘナしている田中とは思えません、笑。あくまでも普通に生まれたかったのに超能力者として生まれてしまったツラさを、これだけの能力者になっても持っている所が格好いい。
メインの話は、超能力を使った美容詐欺事件。超能力を持っているがゆえにイジメに遭い、美容の仕事もできなくなってしまったマダム朝倉(横山めぐみ)が超能力でエステの効果を偽装して高価なクリームを買わせるという詐欺でした。
しかし、主軸にあるのは過去の傷を持ったマダム朝倉を受け入れて許してあげるという人の感情に寄り添った繋がりの物語でした。でも被害者の女性は可哀想でしたよね…。
ドラマ全体を通して中井がツボでした。
今回も綺麗になるコツとして、
「朝食に季節のお野菜をたくさん食べる事でしょうか?」
と、変な女装で言っている感じ。こういう小ネタ、結構面白いと思うんですけどね。視聴率はあまり振るわなかったようですが…。
まとめ感想
今回の話もそうですが、『増山超能力師事務所』に登場する超能力師は、皆傷ついているんですよね。超能力さえあればウハウハ!!みたいな人は一人もいません。居場所がなく偏見にまみれている人ばかり。だから登場人物たちはみな人の気持ちがわかる優しい人間ばかりです。そこってこの作品の芯の部分だと思うんです。
つまり、この作品は超能力を使える事とは無関係に”人間力”が問われている作品なんですよね。
人間の見た目や接した時の感覚が表とするならば、内面が裏になります。超能力があれば全てを見通せるような感覚になりますが、この作品の超能力では裏までは見えないんです。あくまでも表から皮一枚剥いだだけの“表の2層目”が見えているに過ぎないんです。
増山が格好いいのは超能力師としての能力の高さよりも、他人を見て、心の機微に気が付き、裏側をしっかりと見通して守ってあげる力があるからなのではないでしょうか。それこそが”人間力”であり、超能力のフィクションなのに、人情味あふれる物語が生まれている理由ではないかと思います。
ちなみに、スピンオフドラマが沖縄国際映画祭で上映が決定しております!
続編の小説も発売されたら読みたいところです!
ルウトさんは男性ではありません。。
男装『女子』です。
修正お願いします。
あも (id:amou-gr-0413)さん
ご指摘、ありがとうございます。助かりました。すぐに加筆修正させていただきました。これからもよろしくお願いいたします。