東京五輪サッカー「死のグループ」について考えてみる。

今年の夏に開催予定の東京五輪の男女サッカー競技のグループリーグ組み合わせ抽選会が4月21日に行われた。
東京五輪の男子サッカーについて、考えたことをまとめていきたいと思う。
コロナ禍で開催について、グラつている中ではあるが多くのタレント選手が日本に来るまたとないチャンスなので開催を楽しみにしたいと思う。

東京五輪男子サッカー組み合わせ

    グループA:日本、メキシコ、南アフリカ、フランス

    グループB:韓国、ホンジュラス、ニュージーランド、ルーマニア

    グループC:アルゼンチン、スペイン、エジプト、オーストラリア

    グループD:ブラジル、ドイツ、コートジボワール、サウジアラビア

24歳以下で争われる男子日本代表は、グループAと決まった。
同グループには、南アフリカ、メキシコ、フランスの3国で、どの国とも非常に厳しい戦いが想定される。
抽選結果を見た時に、「死のグループ」であると感じた。

その中でもフランスは、東京五輪に参加可能な24歳以下の若手は、ヨーロッパ各国で数

多く活躍しており非常に厳しい戦いになると思う。
ナントのGK:アルバン・ラフォン、セビージャの攻撃的CBのジュール・クンデなど、注目選手を数えたらきりがない状況となる。
東京で生で見たい気持ちもあったが、ムバッペ選手は、東京五輪の不参加を表明している為日本代表としては、助かる形となった。

「死のグループ」の組み合わせ結果に、森保一監督はオンライン取材で心境を明かした。
「厳しいグループだと思う。グループリーグを突破するのも大変だし、非常に力のあるチームと同じグループに入ったなかで一戦一戦、私たちの持つ力をすべてぶつけていかないといけない。ただ、目標とする金メダルへ向けて戦っていく意味では、どの国と同じグループになっても気持ちは変わらない」との意気込みを語った。

今後のスケジュール

7月22日に東京スタジアムで南アフリカ
25日に埼玉スタジアムでメキシコ
28日には横浜国際総合競技場でフランス
とグループリーグを戦うことになる。
上位2位までが、決勝トーナメントに進出できる。
いかに自国開催の優位を活かし、格上相手に戦っていけるかが重要である。

乗り越えるためには!?

オーバーエイジ枠を誰にするのかが重要になってくると考える。
オーバーエイジ枠とは、年齢制限に関係なく最大3人を招集できる制度である。
そのためその枠をどのように使うかが重要であり、他の国のオーバーエイジ枠についても注目が集まる。
そのうえで森保監督は、「まずは絶対的な戦力になりうる選手を抑える。つまりはフル代表でコアなメンバーとして戦っている、より経験値の高い選手を、と考えている。東京五輪世代の選手たちが思い切ってプレーできるような、チームの支えになるような選手をオーバーエイジとして考えていきたい」と語った。

オーバーエイジ枠の予想!!

ヴェルダー・ブレーメンの大迫勇也(30歳)、サンプドリアの吉田麻也(32歳)、シュツットガルトの遠藤航(28歳)の3名が有力だと考える。

大迫は、3月に行った韓国代表戦でワントップで存在感を放ち、周囲をうまく生かしていた。日本の2列目には、久保や堂安などの活躍が期待されるメンバーがおり、攻撃力の底上げに必須だと考える。

吉田は、イタリアで守備について、磨きをかけている。
吉田については、北京五輪やオーバーエイジで招集されてキャプテンを務めたロンドン五輪など五輪について経験を積んでおり、チームのメンタル面で支えになると考える。

遠藤は、ボランチとして重要なポジションを任せることができる数少ないメンバーであし、遠藤の存在がチームに安定感を与える大黒柱としてチームに必要であると考える。
また、ブンデスリーガ1部で活躍しており、1対1での強さと、縦へ速いパスをつけるプレーは、攻撃面でチャンスを作ることに貢献しそうだ。

オーバーエイジ枠をフルに使うのか、それとも若手メンバーを活用してオーバーエイジ枠を減らすのか戦略を考える必要もあると考える。

最後に

「死のグループ」となったことは、今からどうしようもない。
そのため、残り3ヵ月と迫ったなか「死のグループ」を突破するするために戦略や体調管理を整えていってほしい。
新型コロナ感染で出場できないことにならないことを真摯に願っている。
唯一手に入れた1968年のメキシコ五輪の銅メダル以上のメダルを取ってほしいと願う。