※この記事は痔の体験談を話すことで同じ苦しみを味わっている人に勇気を出してもらうことを目的としています。
完治しない痔という存在
僕のライフパートナーは “痔” です。
最近は病院のおかげもあり、完治はしていないけれど安定はしている状態を保っています。
痔になったことがない人へ「完治はしていないけれど安定はしている」という状態を一応説明しておきますと、痔というのは生活習慣病なので一見治ったように見せかけて何かの拍子に復活することがあるのです。
今日は「完治することのない痔との付き合いかた」についてたとえ話を交えてわかりやすく伝えていきたいと思います。
童貞の勇者
例えば、あなたが『聖なる力を持った童貞の勇者』だったとします。
聖なる力を持った童貞の勇者であるあなたは、悪の化身である魔王を身体に封印することが出来ます。魔王を倒す為、あなたはコツコツレベルを上げ、山を越え谷を越え、時に村人を助け、ある時は滅ぼされた村に涙しながら冒険を続けます。
そして紆余曲折を経て長い旅の結果、あなたは遂に魔王と闘い、とうとう魔王を身体に封印することに成功するのです。
ところが、あなたは魔王を封印した直後に、神様からこんなことを言われるのです。
「勇者よ。よくぞ魔王を封印した。あ。そうそう。これからは君が本番行為をすると、たまに魔王が復活するから気を付けてね」
うっそ。聞いてねーよ。
なんと魔王を封印した童貞の勇者であるあなたが本番行為をすると “たまに” 魔王が復活するというのです。この “たまに” ってのが曲者なんです。
絶対復活するなら何がなんでも我慢するのですが “たまに” といわれるとまぁ一回くらいならいいかと思ってしまいますよね。
我慢できない童貞の勇者
それでも勇者であるあなたは、きっとはじめは我慢するでしょう。
あなたは勇者ですし、何せ苦労した魔王の封印なのですから、出来るだけ平和に過ごしたいと思うはずです。しかし童貞のあなたは少しずつ【辛抱たまらん状態】になっていきます。
勇者で、しかも魔王を封印しているスーパースターな訳ですから、オーランドブルームのようにモテモテで女性から誘われまくっているのに全然抱けない。女性から迫られても、魔王の復活が頭をよぎるのでギリギリで拒むことを繰り返すしかありません。
そしてそれは噂になります。ネットでは、
「聖なる勇者が童貞な件wwwwwww」
「童貞勇者の噂マジだったワロタwwww」
「童貞が魔王封印できたなら俺でも出来たんじゃねwwwww」
などというスレが立ちまくり、深く傷つきます。
そしてあなたはこう思うのです。
「一回くらい本番行為しても魔王は復活しないのではないか?」と。
そして、童貞の勇者であるあなたはお店に行くのです。
吉原の高級店へ行く勇者
魔王を封印したあなたは英雄でお金も持ってるから、吉原の高級店に行くでしょう。
そこは夢のような桃源郷です。さらにあなたは英雄ですからお店でもチヤホヤされるに違いありません。するとどうでしょう。あなたは『童貞の勇者』から華麗な転職を果たして童貞ではない『ただの勇者』になります。
そして、おそらく一回くらいの本番行為では魔王は復活しないでしょう。
最高の体験をしたあなたは、満足した表情を浮かべながらホクホクと帰りの電車に揺られる訳ですが、あまりにも最高すぎたのでまた行きたくなるかもしれません。いや、もう言い切りますが、あなたは絶対にまた行きます。
そして、欲に溺れていくあなたは1回のつもりが2回、3回と回数を増やしていきます。それでも魔王は復活しません。
なんだ、全然イケるじゃん。余裕余裕と回数を重ねていき、気が付くと『ただの勇者』から『夜の勇者』として世の中に知れ渡ります。もう夜の勇者様パネェっすwwwww状態。
が、当然数十回目の本番行為で魔王が ピュッ と出てきて封印が解けて魔王復活。世界大パニック。人類滅亡。お疲れ様でした。と、なってしまうわけです。
つまり
わかりにくい例えをしてしまい恐縮ですが、例え話で出ていた「魔王」とは「痔」の事です。
僕はドクターに指をツッコまれてグリグリされるという冒険を経て、苦労の末ようやく痔の封印に成功したわけです。ところがどっこい医者に刺激物の摂取をすると痔が再発するから気を付けるように注意されてしまいます。
ちなみに「本番行為」は「刺激物の摂取(お酒・油もの・コーヒー)」にあたります。
1回や2回摂取したところで問題はないのですが、調子に乗って何度も摂取していると、僕の身体に封印された魔王(痔)が復活するという訳ですね。ああ、なんて恐ろしいことか。
でも童貞の本番行為同様、ずっと我慢し続ける事は至難の業です。途中でどうしても辛抱堪らなくなるんです。だから、ある程度でちょっとずつ刺激物をとっていく訳なのですが、その加減が本当に難しいのです。
魔王の復活はいつ起こるのかわからない。言い方を変えればいつ起こっても不思議じゃないので、ギリギリを見極めなければいけない。
あ~なんか魔王復活しそうだなぁ。
という気配をビンビンに感じ取らなければならない。これは結構大変なことです。そして困るのは、魔王が復活しそうになった時は『寸止め』という対処方法しかないことです。
寸止め
『寸止め』というのは大変です。本当にギリギリを見極めなければいけません。かなりのメンタルが要求される行為と言っていいでしょう。どれぐらいのメンタルが必要なのかを勇者の本番行為に例えて説明してみましょう。
童貞だった勇者にとって、ずっと我慢してきた本番行為なのですから、それはそれはテンションが上がっているに違いありません。服だってルパンみたいにベットに飛び込みながら脱ぎます。
さらに、高ぶりまくっている勇者はAVを見てるとたまにいるメッチャしゃべる男優並に声を出しながら本番行為をするはずです。
「ああ、まって、まってまって。魔王が、魔王が出ちゃう。魔王が出ちゃうよ。ああ、出る出る出ちゃう。
先っぽから魔王が出てきちゃう。ああ、魔王が出でそう、出そう、出ちゃううぅ・・・
はい、ストップ!
あぶないあぶない。あとちょっとで魔王が復活してしまいそうでしたが、ギリギリ出てないのでセーフ。
先っぽからチョロっと我慢魔王が出ている気もしますが、我慢魔王はセーフ。濃いのが出てなければセーフ。
と、まぁ、毎日こんなに大変なことが繰り返されるのです。ギリギリの所で寸止めを繰り返す毎日を経て、身も心も疲れ果てる勇者が容易に想像できますね。
そしてそんな魔王チキンレースを普段から僕もしている訳です。なんとういう悲劇。
油ものや、コーヒー、お酒や辛い物などを摂取していて、一瞬でも怪しいと思ったら、その瞬間に全てを断って『寸止め』で我慢して復活を阻止しているのです。本当につらい日々です。
境界線を見極める
それでも人間は慣れてくるもので、経験を重ねることでギリギリ境界線がわかってくるんですよね。違いの分かる男。
最近では先っぽからヌルヌルした魔王がちょっと出ることがあったとしても、魔王が完全復活するようなことは避けられるようになっています。人間は日々進化していることが実感できます。感動的ですね。
という訳で、刺激物の過剰摂取はしなくなったので、魔王とはうまく折り合いをつけて完全復活しないような状態が続いております。ところが言葉を言い換えれば、それって完全復活することはないが、完治もしない状態なのです。
「人間の愚かさは永遠だ。我はいつでも復活するぞ。」
魔王にそんな呪いの言葉を投げかけられている今の状態を完全なる平和とみるか。かりそめの平和とみるか。悩みを抱えた日々がこれからも続いていくのだ。
訳のわからない例えを出したせいで余計にわかりにくくなったという噂もあるが、とりあえず治ったように見せかけても、生活習慣を変えないと本当の意味での完治というのはあり得ないというリスクを知ってもらえたという事で、今日の所は許してもらいたい。
痔が治った方で、もう痔の苦しみを味わいたくないのであれば、絶対に「刺激物の摂取」は止めるべきだ。禁止行為ですよ。痔が治りかけている人へ、私はそう提唱したいと思う。
本日のまとめ
本番行為はダメ絶対っ!
病院に行く勇気がないので市販の痔の薬の使用感をここに記す – フォレストラバー