系男子という差別用語
『○○系男子』という言葉が使われるようになってからずいぶん時間が経つが、僕は『○○系男子』という言葉を乱用している女性を見かけると胃の上の方がキリキリしてくる。正真正銘のストレスを感じてしまう。それ故、○○系男子という言葉を乱用してくる女性が大嫌いだ。
様々な性格の男女がいるなかで、相手との直接的な関係性を無視して、大衆で呼び名を決め、偏見の目で見る行為は差別行為のそれと等しい。
乱用される○○系という言葉
それでも男女問わず異性をカテゴライズする言葉は世の中にたくさん存在する。今日は男性へのカテゴリーに限定して語らせてもらうが、何故『○○系男子』という言葉が多く誕生するのだろうか?
初期段階で使われていた、草食系男子や肉食系男子という言葉に関しては特段、何とも思わない。
むしろ元々動物で使われていた肉食、草食という言葉を人間の男に流用することで、ピリッと皮肉が効き面白味のある言葉として世に発信され、あっという間に市民権を得た。
チャンスにガツガツ口説いてこない男を見た女性側のシニカルな視点とそのネーミングセンスとを考えると、草食系男子という言葉をはじめに考え付いた人へは尊敬の念すら覚えている。素晴らしいセンスだ。
ただ問題はこの後。その肉食、草食という言葉の尻馬に乗るように様々な『○○系男子』が世の中を闊歩するようになった。
クソすべってる○○系を紹介
実際に世の中に侵食している『クソすべっている○○系男子』をいくつか見ていこう。
【ロールキャベツ男子】
・パッと見は草食系なのに中身は肉食系の男のこと。ハイブリットとも言われたりする。
⇒そんなのはただ空気が読めてモテる普通の男だ。セミダブル美闘のことだ。
【断食系男子】
・彼女がいなくても人生を楽しめるけど、男同士でつるんでいるほうが楽しく、恋愛に興味がない男。
⇒まわりにクソみたいな女しかいないから男同士でつるんでるだけ。クソ女に囲まれた男子。クソまみれ系男子と言ってほしい。
【ヌクメン系男子】
・温もり系男子の略でオンオフのギャップや優しさを持ち、動物に好かれて表情が豊か。そしてキレイな身体を持つ男。
⇒オードリーの春日の事かもしれない。つーかキレイな身体と温もりはどう関係があるのだろうか?
【クリームシチュー系男子】
・優しい味で栄養たっぷりな所が、優しさと男らしさを兼ね備えた男性を表す。
⇒うっせーバカ
【ユニコーン系男子】
・高学歴・高収入・ハイソサエティな空想上の草食系男子のこと。
⇒うっせーバカ
【アスパラベーコン巻き系男子】⇒うっせーバカ
何故カテゴライズするの?
もう途中でまとめるのが面倒になるような内容しかない『○○系男子』。これだけスベっているのに何故、○○系という言葉が多く存在し浸透しないまでも受け入れられていくのか疑問に思えるが、実はその答えは簡単だ。
モテない女性の立場からすると、○○系に言葉をいれてカテゴライズするだけで、男女の対等な関係から男性を観察する側に回ることが出来るからだ。
何も変わってないのに名付けることで男女間カーストの上位に立っている気になれる。無意識に自らを安全な立場だと錯覚させることが出来るのだ。
これは病気と病名の関係と同じだ。腹痛が起きて、ただお腹が痛い状態だと不安だが、医者で病名を付けてもらうと安心できる。実際は痛いままでも「でもこれは○○の病気だから」と思う事で安心できてしまうものだ。
人間とは名前がついたり、カテゴライズすることで状況が変わらずとも安心できる生き物だということだ。だからこそ、カテゴリーは何だって良い。すなわち『○○系男子』の『○○』の部分には何をいれても成立するということだ。
オリジナル○○系男子
折角だから僕も考えてみた。どんな言葉を入れても成立するはずだ。実証してみよう。
【宇宙系男子】
とにかくスケールが大きいことを言うが、中身がなくてふわふわしている無重力男のこと。若田光一さんの事ではない。
【ミラクルレスター系男子】
まったく意識してなかったのに、気が付くと自分の中で一番になっている男。でもすぐ好きじゃなくなるだろうなぁと思っていたらいつの間にか結婚していたりする。でも出逢える倍率は5000倍。
【ア○ルパール系男子】
予想外の場所で活躍するワンランク上の男。クセがあるので上級者の女性しか合わない。でも、いざという時にはズボボボボッっと、一気に出てきて周囲をざわつかせる頼れる男。身体が白くて艶やか。
【テンガ系男子】
パッと見はスタイリッシュでモテそうなのに中身がネバネバ粘着質な男。でも同性からは好かれるのも特徴のひとつ。赤い服を着てることが多い。兄弟が多い。あととにかく気持ちいい。
ホラ、なんでも良い。下ネタだってイケる。あとから出てきた言葉たちはどうとでもこじつけることが出来るものだ。例があまり適切でないことは正式に謝罪したい。
君が傷つく必要はない
だから「○○君てテンガ系男子だよねぇーウケルー」とかバカ女に言われて傷ついたことがある男性はよく覚えておいてほしい。
こじつけに乗っかって『○○系男子』を多用している女はただの『カテゴライズ系女子』略して『カテ女』だ。
そんなことを言ってくる女はハッキリ言ってたいした女ではない。どうせモテない自分を正当化するのに必死な女だから、そんな言葉にいちいち引っ掛かかって純粋な君が傷つく必要はない。
ちなみに『カテ女』という言葉が覚えにくかったら、『モテなくて貞操をガチガチに守っているカテナチオ女』の略で『カテ女』と覚えてもらってもいい。
そんな女は最終的に誰からも攻め込まれることなく、ブッフォンとカンナバーロとマルディーニに護られたような鉄壁の人生を、誰からもゴールを狙われることなくクリーンシートで終えるだけだ。気にするな。
カテゴライズされたチェリー系男子に光あれ。